心を動かさなければ、人生も動かない

「心」がなにかを知っている人はいないのだろう

 

心について教えようという学校が存在しないのだから

 

心の正体がわかる人は「心はどこにあるか」「どんな形をしているか」「どんな働きをしているか」「どう動かせばよいか」を正確に語

 

私は「精神」科医だが「精神」を正確に定義する精神科医を知らない

 

「心の専門家」でさえそうなのだから「心」を語れる人はいないらしい

 

しかし、心がわからなければ、心をうまく使うことはできない

 

そして、心を動かせなければ、人生をゆたかに生きることはできない

 

心の専門家では、ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングがとくに有名だね

 

「無意識」をめぐって訣別したように、ふたりの人生は、雲泥の差だ

 

心の動かし方が人生を左右した、ふたりの人生がものがたっている

 

人類の歴史にはときどき賢者がでて、心をとてもうまく使いこなした

 

ジャン=ジャック・ルソーやヨハン・ホイジンガたちがみぬいたように、人類史は「心の退化史」なのかもしれない

 

700万年前チンパンジーとわかれた人類は

20万年前に今の人間に進化して「心」をつくった

 

「心」は人間の発明物なので、うまく使える人と使えない人にわかれる

 

はじまりの人間が「心の使い方」も発明して教えたので、ずっと幸せに生きていた

 

その幸せが崩れはじめたのは、およそ1万年前のこととわかっている

 

人間はいちばん大切なものを捨てると

ゴミを最高の宝物のように珍重するようになる

 

人間界は「心を捨てる人」と「心を大切に守る人」にわかたれた

 

いまの日本は「心を捨てる」やりかたで繁栄を追いもとめている

 

大多数の「心を捨てる人」の犠牲と苦痛のすぐそばで、

「心を守る人」は幸せに暮らす

 

「心を守る人」とはどんな人か

たとえば、鴨長明だ

『方丈記』を精読してごらん

心を動かす人がどんなにゆたかな人生を歩んだのか、書いてある

文学者は「心」を知らないから『方丈記』の真意が読みとれない

自分が理解できる範囲内だけで理解しているとそんな悲劇がおこる

 

ソクラテスでもいいな

プラトンの『ソクラテスの弁明』を読むといい

ソクラテスは無実の罪で死刑に処せられた

でも、裁判で死刑を避けようとしなかった

自分から死刑になりにいこうとさえ、した

名人は何でも満足するから死など怖くない

ほんとうのことだ

この書に人生をよく生きて死ぬコツが記されている

ソクラテスはどう生きても最高の人生にしてしまう

神様もソクラテスほどの賢者はいないと感心してる

 

もし、『方丈記』や『ソクラテスの弁明』を読んだけれど

わからないという人は、「いのちの学校」へ来てください

みなさんが人生を賭けて読むべき書物はまだまだあります

日本人なら生きているうちに『古事記』は読んでおきたい

アジア人としては『周易(易経)』を読めると、いいね

特異な運命で始皇帝の焚書坑儒を生きのびた奇跡の書だ

要は、人類最古の書を読んでおくと間違いないんだよ

だって人類最高の叡智ははじまりの人間が持っていたからね

チベットやインドにもすぐれた書物はあるけれど、

そんなにがんばる必要はないでしょう

自分の根っこ(ルーツ)を知ると、よく生きられる

 

根が張らないと大木には育たないんだね(ゆふ しこを)