心療内科医・ゆふ しこを

50歳すぎの心療内科医なのですが、昨年の「体内年齢」は40歳でした。それが今年は30歳と計測されると、30代女性からの反響が大きかった。勤務先の女盛りの看護師さんより、私のほうが若いというのですからね。そういえば、クリニックの懇親会でお隣にすわった若い医療事務さんが、私の年齢を訊ねて「父と同い年なんて信じられない」と驚いてましたね。
                                  
50代で30歳の肉体になることについて、看護師さんに質問されますが、けっしてまぐれで若くなったわけではありません。私は医師の医学知識を総動員して、緻密な戦略を地道に実践して、確実に進化しているのです。
                                  
11月22日の鎌倉は10℃をきってこの冬一番の寒さでした。予報では雨。雨が降る日の仕事は、ランニングででかけます。ランニング用の長袖シャツを1枚、ロングとハーフパンツを1枚ずつ着こむだけです。どうせ汗をかくので、あえて下着はつけません。勤務先に着いて汗を洗い流してから身につければ清潔をたもてます。体温を上げないと心拍数をマネジメントしやすいので、身体が冷きえる服装で走ります。このごろは慣れてきたので心拍計をみなくても、自分の心拍数を推定できるようになりました。でもさすがに50歳すぎると自律神経が衰えて下半身に汗をかけなくなります。よほど準備しておかないと自律神経はすごいスピードで衰えていきます。私と同年代の大学教授が、いま末期がんのひどい痛みにこまっています。自律神経が末期的な状態になると、50歳すぎでもこうなってしまいます。学問がよくできるなら自分の身体はマネジメントすべきだし、それがムリならもっと早くに相談していただきかったと心から思います。
                                  
一年中、厳寒の冬の朝も、布団からでるとすぐに頭から冷水を浴びます。雨の日のランニングは、冬でも、傘をささないし、カッパもつけません。ずぶ濡れになってもよい服装をして、リュックは防雨対策をしています。そうすると雨の中へ平気でとびだして、ランニングに集中できるのです。雨の日は外出する人が減るので、ランニングするには理想的な環境です。以前の私ならば、雨でずぶ濡れになるなんて、考えられませんでしたね。すぐ風邪をひいて、ひどくなって2週間も治らないことがしょっちゅう。でも、いまは風邪の真因や対策がよくわかるので、何も怖くありません。
11月22日夜の鎌倉は、気温が下がり、雨は本降り、強風がふきました。仕事をおえて空腹で薄着、小一時間ほど雨に降られ、風で身体は冷える。自宅まで6kmをランニングしましたが、風邪をひくことはありません。HRMランニングのやり方をつかって自分の心臓の調子に合わせて走れば、脂肪を燃やすので身体は温まり、免疫力が活性化して、風邪を防ぎます。もし風邪をひいたって、すぐに治してしまう技術があるので,心配なし。漢方薬はそろっているし、薬がなくても、自分で整体すれば治療は簡単。こんな私ですのでインフルエンザに不安なんて感じることはありません。ワクチンは接種しないし、患者さんからうつされたら一晩で治します。
                                  
肉体年齢が30歳というだけでは、こんなことはたぶんできないでしょう。医師の豊富な知識と肉体の進化が融合して「奇跡の心身」が実現します。風邪やインフルエンザを自力で解決できるようになれば、年間2兆円ほど医療費は節約できるでしょう。大した額ではありませんが・・。
                                  
数年前まで弱々しかった私とはまるで別人です。若くなっていく肉体と、スマートに賢くなっていく頭脳と、穏やかに足りて生きる真の自己とを、そなえると、人生は末広がりに愉快になっていくばかりです。
                                  
ランニングをはじめる現代人の多くはマラソンレース出場をめざします。私がレースに出場することはありません。オリンピックも、マラソンも、しょせんは競争です。そして、戦いは、いつも、残酷そのものなのです。他者との競争をごまかすために「自分との戦い」と表現する人もいます。自分とつながり、みとめ、ゆるし、融合する真の冒険の道もあるのです。ユングが語るように,その道はかなり困難な旅で、真の勇気が要ります。人間の真の勇気でなく、幼稚な蛮勇を礼賛し表彰するのがこの社会です。人間が自分とつながり、ゆるすことが人生を再生する唯一の道なのです。
                                  
最近は、AI(人工知能)が将棋や囲碁や肺がんの診断で人間に勝ります。でも、人間は自分の脳の実力をまだ知らないし、発揮できないでいます。実力を発揮すれば、人間の脳はAI(人工知能)よりずっと優れています。
たとえば、現代医学では治せないが、伝統医療で治せる病気は多いです。
そして、そんな伝統医療の秘術を知る人間が、いまはいなくなりました。
がんは免疫力を高めて治せるのに、免疫を高める医療がおこなわれない。
人間を癒して再生する医学があるのに、だれもが無視しているのですね。
私も最先端医学に接していますが、100年未来からみると時代遅れです。
でも、4000年前の医学が200年未来の医学を先どりしているのですね。ともかく自分のもっている力を最大限に発揮することが叡智の中枢です。自分ができるベストを尽くせば、自分なりの最善の結果がついてきます。そういう医療をおこなえば、どんな状況からも改善をめざせるでしょう。
私は他者の怠慢や無知のために、人生を台なしにされることは許せない。人類はすでに高度な医療を開発して、わたしたちに遺してくれています。偉大な叡智に虚心坦懐になるために、雨のなか無心にランニングするのもわるいことではないのですね(ゆふ しこを)