I 新たな活動にむけて



Medical Lecture運動不足を科学する

 

① 4月14日(日) 一般者向け 鎌倉市

② 5月15日(水) 医療者向け 藤沢市

 

 2回目の講演も、おかげさまで好評をいただき、つづきを何度かおこなうように要請いただきました。やっと私の診療活動が評価され必要とされ、スキルアップの機会をいただけるようになりました。昨日はある患者さんを臨時往診しました。お子さんのがんが判明したばかりでパニックに陥る心配があるというのです。日ごろパニック障害をくりかえしていて、救急車で病院に運ばれて検査しても「異常なし」で自宅を帰されることをくりかえす患者です。私が尊敬する先輩医師は「看護師を派遣して傾聴してもらおう」と提案してくれましたが、私はこの難しい状況に自分で向きあいたいと考えて、スケジュールをやりくりして訪問することができました。もとより、自分に自信があるわけでも、戦略があるわけでもありません。ただただ、人間の力を信じるだけです。患者さんは、苦衷の思いを切々と訴えられました。だまって聞いているうちに、私の中でなにかが動きはじめます。やがて、患者さんの声が私の中の何物かがむすびついて、私の口から声として出てきます。自分の考えがあるわけではありませんでしたが、患者さんの心の動きに寄り添っているうちに、不意にその心がどこに落ちつこうとしているのか見えてくるようになりました。私の声はしだいに強くなってゆき、患者さんはそれが自分の本心だと気づいていきました。私は、この貴重な体験から、大切なのは傾聴ではなく、患者本人の心がどこに落ちつこうとしているのかを一緒に歩み、みちびく手助けをすることだと気づきました。自分の思いをやみくもに口にするだけの傾聴ではこういうことはできないとも思いました。周囲の理解があって私の診療スキルは今日も進化をつづけています。私はこの気づきを、みなさんにフィードバックしていきたいと考えています。しばらく海外研修の旅に出ますが、もどってきたら、レクチュアを再開しようと考えています。