11月17日(日)に、久々にレクチュアをおこないます。10月26日から11月6日まで台湾で周易とヨーガを修行してきました。人生の将来を見すえる能力と、心身をコントロールする能力に磨きがかかり、自分の成長を楽しむために、正直いえばひとり悠然とひきこもっていたいのです。ある女性が「日曜日にやっと休みがとれたので話を聞きたい」とおっしゃり、さすがに開くことにしよう、と心を決めました。彼女の願いにふれたとき「ひきこもりの君へ贈る言葉」がわきあがってきました。

                                                                                                               

この私、ゆふ しこを(遊方之外)という医師に「ひきこもり」の話を聞きたいという願う方がいます。私自身が筋金入りの「ひきこもり」ということもあるのでしょう。週2日医師をしたら、週5日は社会と断絶して、気が向けば自由診療を引きうける悠々自適の閑居生活です。50年も「ひきこもり」つづけたおかげで生き方がよくわかり、思いもよらなかった歓びの生活に遊んでいます。「ひきこもり」とは社会との没交渉を意味しており、社会がどうであろうと、私はかまわぬつもりです。私の祖父は娘が生まれぬ前に兵士にとられて戦地で行方知れず、遺骨もありません。死の瞬間に、祖父は娘の顔を見られぬことを後悔したのでしょうか。いいえ、そうではありませんでした。祖父は諦めることなく、私の眼をとおして娘(母)の顔を見つめたのです。そのとき私は祖父の思いを知り、人生の見通しを授かりました。私が世に生まれ落ちるときのできごとです。聖戦の美名のもとに生命を奪われる人間がほんとうに望む窮極の願いとは何か。私は人間の究極の祈りと願いを胸に懐いて、今日も泰然自若に生きぬく智慧と能力をそだてつづけているのです。
                                                                                                              
一時期、精神科医として思春期・青年・中年期のうつ病や統合失調症、ひきこもりやいじめの問題に向きあっていました。が、あんまり治療がうまくいって退屈だし、精神科医たちはでたらめなことばかりしているので、精神科治療に飽きてしまい高齢者の終末期医療にターゲットを変更しました。認知症や脳高次機能障害や癌に向きあう中で、医師として成長させてもらいましたが、久方ぶりに若者に向きあいたいと考えるようになっています。じっさい、今春にはひきこもりの青年のカウンセリングを引きうけて、1回3時間の面談で、青年の問題は一気に解決して、その後の彼の生活は一変しました。やはり、若者の治療は簡単なのです。どちらかといえば、高齢者の治療の方がよほどむずかしい。若者は純真な眼をもち、じゃまな人生経験もありませんが、高齢者ほどまちがった習慣や経験をつみかさねて眼が濁って、変に頑固で意固地になりやすいからです。高齢者の治療で鍛えられた私は、さらに若者の治療についてもパワーアップしていました。智慧をうしなった高齢者よりも、これから将来がある若者の人生を再建することにも意義があると考えはじめています。
                                                                                                                
そんなわけで、11月17日は「ひきこもり」のお話をしてもよいかな、と思います。「ひきこもり」は単に「ひきこもり」の問題にとどまらず、いじめや虐待の問題であり、社会の常識と個人との葛藤の問題でもあり、過労死の問題、貧困の問題、癌になる人が急増している問題とも密接に関係しています。だから、「ひきこもり」をテーマにすることは、現代の日本人すべてと関係が深いといっても過言ではないのです。そうはいっても、話したい内容は自律神経・呼吸・姿勢・筋膜・脂肪などの栄養摂取・運動不足・ランニングなど多岐にわたりますので、適宜とりこむつもりです。もちろん、参加者の顔を見て、お話の内容は決めますが、参加者の声を吸い上げて、参加型のレクチュアにしようと考えています。少なくとも、着実な変化が参加者の中に芽生えるように努める所存です。
                                                                                                                
日時は、11月17日(日) 13:30〜16:30
場所は、鎌倉市(詳細は15日までにメールでお問い合わせください:dr.shikoh@inochino.info)
参加費は、ひとりでも、ふたりでも、さんにんでも3000円(新潟からの参加者は1500円)です(ゆふ しこを)。